高山病の対策と予防薬ダイアモックス処方
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南米ツアー、富士登山を予定される方、高山病対策、大丈夫ですか?
標高が高い場所に滞在する旅行を計画される方は、高山病の対策をしておくことが 大切です。2000メートル以上の場所に移動すると高山病の発症リスクが高くなります。 ボリビア、ペルー・マチュピチュ観光を計画される方、予防薬を検討しましょう。
国内でも登山愛好家は増加しており、富士山への登山を計画している方も多くみえます。 富士登山の約半数に高山病の症状が出現した報告もあり、旅行前の計画が大切です。
高山病とは
高山病とは、標高2000m以上(高齢者は高度1500m以上)での低酸素状態が身体に トラブルを引き起こす病気です。 標高が高くなると体内の酸素濃度が低下して、 頭痛、吐き気など、種々の症状が出現します。
高山病には、山酔い、高所肺浮腫、高所脳浮腫の3種類がありますが、9割以上は 軽症型である「山酔い」です。しかし、高山病の症状が進行して対策が遅れると、 高所肺浮腫から脳浮腫へと病状が重くなると、死亡するケースがあります。
症状について
頭痛、頭重感、不眠など睡眠障害、吐き気(嘔吐)、食欲不振、咳などが主な症状で、 手足のむくみ(浮腫)、病状がひどくなるとチアノーゼ(唇や爪が紫になる状態)が、 出現します。重症の他覚所見として、失調性歩行が生じることがあります。
現地で高山病になったら
高山病の症状を感じたら、無理をせずに、下山することが賢明です。山酔い症状が 悪化しないうちに、早めにツアーガイドに症状を説明しましょう。応急処置として、 酸素吸入とアセタゾラミド(ダイアモックス)内服があります。
高山病を注意すべき地域
国内: 富士山、鹿島槍ヶ岳、立山など アジア: 中国(雲南省、四川省、九寨溝、青蔵鉄道の旅)、チベット(ラサ観光)、ネパール、 インド(ラダック地方)、キナバル山(マレーシア )、 南米: ペルー(クスコ、マチュピチュ、チチカカ湖)、ボリビア、ギアナ高地 アフリカ: キリマンジャロ(タンザニア) ヨーロッパ: スイス(ユングフラウヨッホのスフィンクス展望台)、フランス(シャモニー・モンブラン)
高山病の予防薬
南米ツアー(ペルー・マチュピチュ観光)、ネパール・ヒマラヤトレッキングを 予定されている方は、高山病の対策をしておくことが大切で、海外渡航の前に、 高山病予防薬アセトゾラミド(ダイアモックス)の準備を検討しましょう。
岐阜駅近く、高山病の予防薬を処方しています
当院では、高山病の予防薬、ダイアモックス)の処方を行っております。 高地への移動開始の前日(登山開始の前日)から到着後3~4日目まで、 1日2回朝と就寝前にダイアモックス(125mg)を服用します。
料金: 4,320円(税込) 診察料+処方料(院外)
※処方箋をお渡しします。
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